ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版 (2021):映画短評
ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版 (2021)
VUセカンドシーズンの始まり、伝説のデュオ・ライヴがここに!
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの盟友、ルー・リード&ジョン・ケイルが久々に組んだウォーホル追悼企画。1990年発表の同名アルバムはよく聴いたが、それに先駆けた89年のライヴ――この撮影を務めたのが名手エドワード・ラックマンであり、T・ヘインズ監督によるApple TV+配信のドキュメンタリー『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(21年)に絡め、4K版の本作まで公開になった経緯が痺れる。
ウォーホルの死後はルー・リードの89年の名盤『NEW YORK』へのモーリン・タッカー参加等から、束の間のヴェルヴェッツ復活に向かった頃だった。どこかコロナ禍と重なる無観客ライヴの厳かさがまた泣ける。
この短評にはネタバレを含んでいます