遠いところ (2022):映画短評
遠いところ (2022)脚本は他人に任せるべきじゃないかなあ…。
舞台は現在の沖縄。17歳でありながらキャバ嬢のアオイ(花瀬琴音、熱演)は、働こうとしないグータラ亭主と2歳の息子と3人で狭いアパート住まい。金はもちろんアオイ頼りだ。暮らしていけなくなるほどの貧困に追い詰められ、しかも失踪した夫が逮捕されたと聞き…。あとは推して知るべしで、最後10分のために全体が存在するような、クリシェから一歩も離れない脚本には呆れる。社会の問題点をリアルに伝えればいいってもんじゃないでしょう。ただ、1シーン出演の面々は味があり、尚玄や宇野祥平やリム・カーワイ(監督の)らがひょいと出てくるのは儲けもの。撮影・照明・音響のプロフェッショナルな仕事には観るべきものあり。
この短評にはネタバレを含んでいます