クロムスカル (2009):映画短評
クロムスカル (2009)ライター2人の平均評価: 3
知る人ぞ知るカルトな残酷ホラーが日本初公開
アメリカでは’09年に劇場公開されてカルト的な人気を博し、続編も作られた低予算スプラッター。記憶喪失の女性がクロム製のスカルマスクを被った謎の殺人鬼に追いかけられ、たまたま遭遇した人々が片っ端から惨殺されていく。ご都合主義だらけの脚本は散々な出来だが、特殊メイクマンが監督した映画だけあって血みどろ残酷描写は見応え十分。撮影当時、監督が特殊メイクを担当していた『ターミネーター/サラ・コナー・クロニクルズ』のレナ・ヘディとトーマス・デッカーをはじめ、ルーカス・ティルやジョナサン・シャーチなど友情出演する有名スターたちの顔ぶれもなかなか豪華だ。とりあえず人体破壊に飢えたホラー・マニアにはおススメ。
ヒロインの疫病神っぷりに思わず爆笑
09年の公開時から密かに注目されていたゴア描写満載のスラッシャー・ホラーだが、ロバート・ホール監督も特殊メイク畑出身だけに、ストーリー性のなさも含め、同じくシリーズ化された『テリファー』との類似性高し。こちらの殺人鬼は、スナッフビデオ撮影が趣味の銀ピカなドクロマスク男で、やたらデカいサバイバルナイフで、主に顔面破壊を繰り返す。中2病をこじらしたヴィジュアルなうえ、記憶喪失なヒロインの疫病神っぷりには思わず爆笑。また、ホール監督が参加した「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」繋がりで出演したレナ・ヘディ&トーマス・デッカーの死に様は、ちょっとしたお宝映像かもしれない。