THE KILLER/暗殺者 (2022):映画短評
THE KILLER/暗殺者 (2022)ライター2人の平均評価: 3.5
アクションの本気度高め、ウェルメイドな快作
韓国製アクションにしてはエモさ控えめで、尺も手ごろな95分。それでもというか、それだからか、ともかく夢中になり一気に鑑賞。
少女を人身売買組織から救おうとする主人公の奮闘。『96時間』的な物語をソリッドに突き詰め、『ジョン・ウィック』風の肉体的ガンアクションを叩きつける。スタントにもこだわりが感じられるが、エンドクレジットでフィーチャーされるメイキングからもそれが伝わるだろう。
凄腕の殺し屋ながら妻には頭が上がらない男という主人公にふんしたチャン・ヒョクはハードなスタントはもちろんだが、ユーモラスな個性も生き好感度大。
チャン・ヒョク、今度は『ジョン・ウィック』な暗殺者に
明らかに『剣客』のヒットを受けて製作された、チェ・ジェフン監督×チャン・ヒョク主演によるスタイリッシュ・アクション。寡黙なイケオジが少女を救出する『アジョシ』感はそのまま、『るろうに剣心』な剣術アクションから『ジョン・ウィック』なガン・アクション中心にシフトチェンジ。好敵手もジョー・タスリムに代わり、ブルース・カーンを配し、2回戦も用意。中村主水ばりに恐妻家な設定など、前作にはなかったコミカルな味付けが見どころだが、思いのほか、早めに女子高生(元公園少女のエン)が救出。そのため、終盤にかけて組織を追い詰めていくチャン・ヒョクのキャラ&アクション頼みになってしまった感アリ。