少年と犬 (1975):映画短評
少年と犬 (1975)「チェンソーマン」にも影響を与えたディストピアSF
『マッドマックス2』以降のディストピアSF映画や「Fallout」などのゲーム、そして「チェンソーマン」に至るまで、さまざまな作品に影響を与えたブラックコメディが日本での劇場初公開。画質ボロボロのレンタルビデオで、若きドン・ジョンソンと超能力犬・ブラッドの果てしない旅路を観た世代には、地下世界の白塗り人間(露骨すぎ!)や毒っ気が強いラストといったトラウマが鮮明な映像とともに甦るはずだ。また、監督がサム・ペキンパー監督作の常連俳優でもあったL・Q・ジョーンズということを踏まえると、ジェイソン・ロバーズが出演している重要性や銃撃シーンなどにおけるペキンパー風演出に納得してしまう。
この短評にはネタバレを含んでいます