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テリファー (2016):映画短評

テリファー (2016)

2023年5月5日公開 84分

テリファー
(C) Dark Age Cinema,LLC

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

ミルクマン斉藤

サクッと殺して84分!

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

本当に欧米人はピエロが好きなんだなぁ。確かにあのメイク、あの動作は道化師を超えて恐怖の対象にもなり得るものだ(『It』を引き合いに出すまでもなく)。とにかくこの映画は、ピエロメイクをした連続殺人鬼が容赦なく虐殺しまくるってもの。特に顔面や首への傷つけ方への執着が特徴的。しかしトビー・フーパーや初期クレイヴン映画へのオマージュも確かに感じられる。ただし、どれだけ無茶苦茶な殺し方を繰り返しても、ピエロ殺人鬼のパントマイムはどこかおかしみを含んでいて、何とも憎めないのがこの映画の良いところ。ただ1カ所、思いついてもやったらアカンやろって殺し方がある。かなり引くけれども笑ってやってください。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

“アート・ザ・クラウン”黎明期

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

20分の『短編』(後の『All Hallows' Eve』3話目)から始まった、殺人ピエロ“アート・ザ・クラウン”黎明期といえる長編1作目。監督・脚本のデイミアン・レオーネはトム・サヴィーニを敬愛する特殊メイク出身。それだけに、ストーリーに関してはあってないようなもので、“逆さ吊り股裂き”などのゴア描写がメインの「殺人解体ショー」を延々見せられる印象だ。次々と殺られる役者の芝居や強引な構成は微妙だが、明らかに「グラインドハウス」を狙った質感とともに、サイレント映画のように声を発さない不気味さの中にも、どこか愛嬌を感じさせるクラウンのキャラは突出。続編に便乗した、まさかの劇場公開に★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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