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クレイヴン・ザ・ハンター (2024):映画短評

クレイヴン・ザ・ハンター (2024)

2024年12月13日公開 127分

クレイヴン・ザ・ハンター
MARVEL and all related character names: (C) & TM 2024 MARVEL
平沢 薫

アメコミ映画化手法の新たな領域に踏み込む

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

『トリプル・フロンティア』『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』のJ・C・チャンダー監督が、彼の作風のまま、独自の解釈でアメコミ原作に挑んだ大胆さが、まずは魅力。そのため、あえてソニー製作のマーベル映画に既出のキャラクターたちを登場させ、彼らはこの世界ではこうなる、と見せつける。
 本作では、クレイヴンの本質は捕食者で、獰猛な野生動物。なので獲物を仕留めるときは、気づかれないよう忍び寄り、瞬殺する。暴力に限度はない。身体の動きも野生動物と同じ。その独特の動きが、ヴィジュアル面の面白さを生み出す。その一方で、父と息子、兄と弟の物語は、ギリシャ悲劇の趣。アメコミの映画化手法の新たな領域に踏み込む。

この短評にはネタバレを含んでいます
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