ジェーンとシャルロット (2021):映画短評
ジェーンとシャルロット (2021)神話を身近に感じる贅沢な時間
アニエス・ヴァルダの『アニエス・vによるジェーン・b』に倣うと、『シャルロット・gによるジェーン・b』。さらにセルジュの『シャルロット・フォー・エヴァー』からドワイヨンの『シャルロット・ゲンズブール/愛されすぎて』、イヴァン・アタルの『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』等も頭をよぎる。特権的な母娘の、等身大のプライベートシネマ。
デニムパンツに黒のトップス、定番的なスニーカーという同じ様なシンプルな普段着の母娘の姿に見とれてしまう。また娘がカメラを向けたからこそ、ジェーンは老いや不眠、2013年に転落死した長女ケイト・バリーについても口を開く。本当に貴重なポートレートを遺してくれた。
この短評にはネタバレを含んでいます