変な家 (2024):映画短評
変な家 (2024)ライター2人の平均評価: 3.5
間取り探偵コンビ、地獄を見る!?
奇妙な間取り図から殺人ミステリーに発展する物語。インターネット時代を反映しながら、盛り上がるざわつきをとらえる、そんな前半にまず引き込まれる。
面白いのは急展開する後半で、オカルトやバイオレンスが絡みホラー色がどんどん強まっていく。横溝正史風の土着信仰や狂気、サバイバルなど、さまざまな恐怖のエッセンスが込められた、良い意味でのB級感が味。
野心家の若いユーチューバーにふんした間宮祥太朗と、飄々としている佐藤二朗の組み合わせも面白く、テンポよく楽しめる。続編希望。
笑い担当でない佐藤二朗は面白い
色々な”変な物件”を巡っていくのかと思ったら一軒の建物を深掘りするスタイルでした。ちょっと虚を突かれた感がありましたが、これはこれで面白かったです。間宮祥太朗と佐藤二朗の変則バディものとしても楽しめます。今作の佐藤二朗は積極的に笑いを求められる立ち位置ではないのですが、そのことがかえって笑いを誘いました。後半はかなりの力業でお話が展開していきます。このギアチェンジについては賛否あるかと思いますが、個人的には”アリ”としました。メイン二人の組み合わせが意外なほどによかったのでシリーズ化されても良いかと思います。