映画 マイホームヒーロー (2024):映画短評
映画 マイホームヒーロー (2024)ライター2人の平均評価: 2.5
TVドラマの部分も軽く触れ、すんなり基本設定は理解できる
連載開始から読んでいた立場で実写化にぴったりの題材だと認識していた。TVドラマで描かれた「きっかけ」部分の劇的エピソードと照らし合わせると、この映画版のパートはやや地味。原作にある、もうひとつの壮大な設定を描くのは(コンプライアンス的に?)確かにハードルが高いのはわかるが…。キャストでは原作時から実写なら絶対にこの人!と想像していたのが妻・歌仙の木村多江。だからこそ彼女が重要な位置となる「もうひとつ」が観てみたかった。
敵対するキャラのカリスマ性は、原作に比べてかなり不足気味、あるいは演技アプローチがあざとくて残念。
家族愛のストーリーとして向き合えば、素直に感動できる人は多いかもしれないが。
佐々木蔵之介VS津田健次郎
原作、ないしテレビドラマシリーズの知識は知っておかないといけないとはいえ佐々木蔵之介を筆頭に顔芸を堪能できるサスペンス映画。意外な仕掛けも多くて楽しめました。共演陣で言えば何と言っても敵役パートを一手に引き受けた津田健次郎。ラスボスにふさわしい悪役に徹した演技が最高でした。佐々木蔵之介VS津田健次郎の顔芸対決を味わえるだけでも一見の価値があるかと思います。佐々木蔵之介と木村多江、津田健次郎に囲まれる形になった高橋恭平や齋藤飛鳥はいかにも”分が悪い”のですが、それでも大健闘と言えるでしょう。