スリープ (2023):映画短評
スリープ (2023)![スリープ](https://img.cinematoday.jp/a/T0029810/_size_640x/_v_1716886573/main.jpg)
眠りは、自分で制御することが出来ない
人間の意識の不可思議さを浮かび上がらせる心理ホラー。まず、眠り。人間は、眠っている間の自分を制御できない。もうひとつは、悪霊。生じてしまうよくないことを、悪霊のせいだと考えることで納得がいくとしたら、その時、悪霊は存在するのか、しないのか。そんなモチーフに、不可解な現象に見舞われる夫婦2人、それぞれの性格の違いが掛け合わされて、人間心理の危うさ、予測不能さが、次々に暴かれていく。
監督・脚本のユ・ジェソンは、ポン・ジュノ監督『Okja/オクジャ』の助監督を経て、本作で監督デビューの新鋭。眠ることを恐れるようになる夫を『パラサイト 半地下の家族』の故イ・ソンギュンが演じている。
この短評にはネタバレを含んでいます