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侍タイムスリッパー (2023):映画短評

侍タイムスリッパー (2023)

2024年8月17日公開 131分

侍タイムスリッパー
(C) 2024未来映画社
平沢 薫

こちらも映画の裏方が主人公の映画愛映画

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 時代劇版『フォールガイ』、と言ったら製作規模が違いすぎるのだろうが、映画製作の裏方を主人公に、映画への愛を描くところは同じ。この場合の裏方は、時代劇で斬られるのが専門の"斬られ役”。幕末の侍が、現代の時代劇の撮影現場にタイムスリップ、生きていくために"斬られ役"になる。

 そんなタイムスリップものに、"消えていく侍的なるもの"と"消えていく時代劇というもの"を重ね合わせた物語で感動させつつ、形はコメディにしているところが魅力。自主映画だが、脚本を読んだ東映京都撮影所が感動して特別協力。殺陣師や床山など、実際に時代劇を支えてきたベテラン裏方たちが参加しているのも、物語と重なって感動的。

この短評にはネタバレを含んでいます
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