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2度目のはなればなれ (2023):映画短評

2度目のはなればなれ (2023)

2024年10月11日公開 96分

2度目のはなればなれ
(C) 2023 Pathe Movies. ALL RIGHTS RESERVED.
斉藤 博昭

名優の“最後”の姿は有無を言わさず瞼にやきつく

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

これが遺作のG・ジャクソンはともかく、マイケル・ケインが本作で引退宣言と聞けば、どんな覚悟で臨んだか。その一挙一動、わずかな表情変化にも集中して鑑賞。演じた役が時折、足がおぼつかなくなるのは演技か、ケインそのものか。そんな哀切な感情にも支配され、単なる映画というより俳優のキャリアを重ねてしまう意味で珠玉作。
過去を演じた2人が、主演2人の若き日とそんなに似ておらず、そこはむしろ映画的記憶が消され清々しく観られた。主人公の秘められた愛にも思いを馳せる。
1カ所、引っかかる日本語字幕が。その訳にしたい映画会社の気持ちも汲み取れるが、字幕本来の目的を逸脱してないか。観ていて感情の流れが止まったので。

この短評にはネタバレを含んでいます
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