シン・デレラ (2024):映画短評
シン・デレラ (2024)誰も生かしておかない復讐プリンセス、爆誕!
『プー あくまのくまさん』のプロデューサーが仕かけた童話ホラーとなれば、血まみれのシンデレラが誕生するのは必然的。
継母や姉たちが意地悪なのは童話のとおりだが、頼りになるはずの王子はそれ以上にゲス野郎で、ヒロインに味方はいない。とにかく、シンデレラは落ちるところまで落とされる。
孤立無援のヒロインがどのようにブレイクスルーするかは見てのお楽しみだが、舞踏会が大炎上するクライマックスはとにかく痛快。ホラー好きなら『キャリー』のクライマックスを思い浮かべるに違いない。グリム童話の原作に則った足の指の切断シーンも、この設定では説得力をおびる。
この短評にはネタバレを含んでいます