喪う (2024):映画短評
喪う (2024)クライマックスの受け止め方は分かれるかも
親の死が迫り、姉妹で話し合うも、意見が一致せず言い争いになるというのは、国境を越えて理解できるシチュエーション。物語がブルックリンのアパートの中だけで展開されること、家族の過去がせりふを通じて明かされていくところなど、お芝居のために書かれたような雰囲気。演技の見せ場はたっぷりで、3人の女優がそこに惹かれて出演したのは納得。実際、彼女らは存分に実力を発揮し、映画を引っ張っている。しかし、結末は最初から見えているとおり。唯一予想を裏切るクライマックスも、観る人によっては感動するのかもしれないが、個人的にはリアルでパーソナルなところから来たというより頭で考えたように感じた。
この短評にはネタバレを含んでいます