教皇選挙 (2024):映画短評
教皇選挙 (2024)加速する争いの生々しさ、結末の後も動揺は収まらず
冒頭こそ人間関係がわかりづらいも、中盤から物語の渦に巻き込まれ、終盤に未体験の感覚が待ち受けるという映画のダイナミズムに溢れた一作。脚本の妙(書き留めたいセリフ多数!)と実力派キャストの演技が見事に噛み合って目が離せないパターンと言える。そして結末を観届けた直後、とりあえず誰かと感想を交わしたくなる。
教皇選挙=コンクラーベは内実が門外不出。なので“想像”で描かれた部分も多いのだが、おそらく実態とかなり近いのでは。知識ゼロで観れば数々のサプライズに衝撃を受けるはず。そして票集めの画策、足の引っ張り合いは、日本の政党の代表選挙、アメリカ大統領選と濃厚に重なって悶絶的に生々しくスリリングだった。
この短評にはネタバレを含んでいます