西島秀俊&池松壮亮、まるで戦場!『MOZU』のイカれた現場を振り返る!
西島秀俊が主演を務め、謎が謎を呼ぶストーリーと、ドラマのレベルを超えた本格アクション、実力派豪華キャストの共演で大きな反響を呼んだ「MOZU」シリーズ。ドラマと同じスタッフ&キャストではもちろん、更に新キャストを迎えスケールアップし映画化したファン待望の『劇場版 MOZU』のハードな撮影の様子を、主人公・倉木を演じた西島と、殺し屋の新谷を演じた池松壮亮が振り返った。
日本では難しい迫力のカーアクションや爆破シーンを撮るために、クルーはフィリピンのマニラでおよそ1か月間のロケを行った。その現場について西島は「日々戦場のようでした。本当に死ぬかと思ったこともあります」と振り返る。
この作品で西島は、ほぼスタントを使わず、全てのアクションを自分で行った。役者が車に乗っているカーアクションでは、車同士をぶつけないのが基本だが、ギリギリを攻めるあまり、ぶつかることもしばしばだったという。また、普通ならCGで処理する炎のシーンも本物、爆破シーンの爆薬の量も日本の数倍、撮影で使用する銃器は本物と、フィリピンという撮影場所が生み出した驚愕の映像がこれでもかと展開する。
その撮影現場を西島が「イカれていました」と表現すると、池松も「クレバーな人たちが本気で狂ってバカをやって楽しんでいる感じ」とうれしそうに述懐する。「僕は後からフィリピンロケに合流したんですけど、スタッフはギラギラしているし、西島さんは目がキラキラしている(笑)。あまりの苛酷さに途中で帰りたいと思ったこともありますが、西島さんやスタッフに引っ張ってもらいました」と証言。率先してイカれていたのは西島だったのかもしれない。
『劇場版 MOZU』には、「吹き替えなしに、役者にアクションをやらせてもらえるなんて、自分でやりたいタイプの役者にとって、こんなにうれしいことはないです」と目を輝かせる西島の勇姿が映し出されている。(取材・文/須永貴子)
『劇場版 MOZU』は11月7日より全国公開