オバマ大統領もアカデミー賞の多様性欠如に疑問呈す
第88回アカデミー賞
バラク・オバマ米大統領が27日(現地時間)、「(映画産業では)全ての人がフェアに扱われていると言えるのだろうか」とアカデミー賞における多様性の欠如について疑問を投げかけた。ABC News が報じている。
第88回アカデミー賞の俳優部門にノミネートされた20人が全て白人だったことに抗議の声が上がり、ウィル・スミスが授賞式のボイコットを宣言したり、ゲイを公表している名優イアン・マッケランが「ゲイを公表している男優もオスカーを獲得したことがない」とコメントするなど、多様性の欠如が議論を呼んでいる米アカデミー賞。
インタビューでこの問題について意見を求められたオバマ大統領は、「国の中に多様性があるということが、この国の強さだ。全ての人の物語が認められ、語られることで、もっといい芸術ができると思う」とコメント。「様々な場所から才能を探し、全ての人にチャンスを与えること。それは全ての産業において必要なことだ」と述べ、「果たして映画産業では、全ての人が、差別なく扱われているだろうか」と今のアカデミー賞のあり方に疑問を投げかけた。
アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー会長のシェリル・ブーン・アイザックスは先日、多様性を受け入れるためにアカデミー会員のメンバーを見直すという声明を発表している。(編集部・海江田宗)