モーガン・フリーマン、元米国務長官コリン・パウエルに!
米俳優モーガン・フリーマンが、新作伝記映画『パウエル(原題) / Powell』で元米国務長官コリン・パウエル役に挑戦すると The Hollywood Reporter が報じた。
【写真】『ジーサンズ はじめての強盗』のモーガン・フリーマン
本作は、エド・ホイットワースが執筆したブラックリスト(未製作の優れた脚本ランキング)入りを果たした脚本を映画化。パウエルが元米大統領ジョージ・W・ブッシュ政権下で国務長官に就任していた期間を描く。
パウエルは陸軍大将から米国初の黒人国務長官となった人物。イラク戦争前には、サダム・フセインの核所有を信じることができずイラクへの侵攻には反対していたが、ホワイトハウスのタカ派(強硬派)の声を受け入れてしまい、国連安全保障理事会でフセイン政権の大量破壊兵器開発などを報告。しかしその後誤認と発覚し、長官を退任した。彼自身もこの誤ちを「汚点」だと述べている。
監督を務めるのは、先日アメリカで公開されたアフリカ系米国人初の米最高裁判事サーグッド・マーシャルさんを描いた『マーシャル(原題) / Marshall』のレジナルド・ハドリン。『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のロリー・マクレアリーと『ゴーストライダー2』のアショク・アムリトラジが製作を担当する。ハイド・パーク・エンターテインメントとレヴェレーション・エンターテインメントの下で企画が進められるようだ。
パウエル役に白羽の矢が立ったモーガンは、主演だけでなく製作総指揮も担当する。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)