アカデミー賞、日本勢は受賞を逃す…『万引き家族』『未来のミライ』
第91回アカデミー賞
25日(現地時間24日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで第91回アカデミー賞授賞式が開催された。日本からは、是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞に、細田守監督の『未来のミライ』が長編アニメ賞にノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃した。
『万引き家族』は『おくりびと』以来10年ぶり、『未来のミライ』は『千と千尋の神隠し』以来16年ぶりとなる、日本映画の受賞が期待された今回のアカデミー賞。どちらの作品も、前哨戦となる賞レースで一歩抜きん出た『ROMA/ローマ』『スパイダーマン:スパイダーバース』という強力なライバルに受賞を阻まれた。
しかし『万引き家族』は昨年フランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画として21年ぶりに最高賞パルム・ドールを獲得。『未来のミライ』もアニメのアカデミー賞といわれる第46回アニー賞で長編インディペンデント作品賞を受賞するなど、世界を舞台に存在感を示した。両監督の作品は、今後さらに国際的な注目を浴びることは間違いがなく、将来の受賞を期待させる。(編集部・入倉功一)
第91回アカデミー賞授賞式は、2月25日(月)午前8時30分よりWOWOWプライムにて放送中(夜9時より字幕版放送)