永野芽郁、再共演の大泉洋と往復4時間のドライブ

俳優の永野芽郁が15日、東京・中野区の宝仙学園高校で行われた映画『かくかくしかじか』(5月16日全国公開)の高校プレミアイベントに大泉洋とともに出席。親子役を務めた映画『こんにちは、母さん』(2023)以来だったという大泉との共演エピソードを振り返った。
高校の体育館に敷かれたレッドカーペットに、本作の共演者である見上愛、畑芽育、鈴木仁、森愁斗と登壇した永野と大泉は、会場に集まった同校の生徒530人の悲鳴のような大歓声を浴び、高校生の元気に冒頭から圧倒されっぱなし。永野は「本当にみなさん元気で。一瞬で眠気が覚めました」と笑顔を見せ、大泉も「君たちは朝からどんだけ元気なんだ……」とため息をこぼしつつ「この後、みんな授業で喉が潰れてるんじゃないすか。でも、盛り上げてもらって本当に感謝します」と呼びかけた。
関和亮監督も加わってのトークコーナーでは、親子役以来の共演を永野と大泉が感慨深げに振り返る一幕もあった。『海月姫』シリーズの原作などで知られる東村アキコの自伝的漫画を実写映画化した本作で、二人は漫画家を目指す女子高生と恩師を演じる。永野は女子高生・林明子役で、大泉は絵画教師の日高健三役で、映画では二人の9年間にわたる日々が描かれる。
永野は大泉について、撮影現場でのやり取りを紹介しつつ「心強かったです」と回顧。「前回は親子役だったんですけど、今回は大泉さんが厳しい恩師役。面白いし、楽しいし、美味しいご飯に連れて行ってくれるし……最高でした」と絶賛する。永野によれば、大泉は宮崎県での撮影中、永野を鹿児島県まで車で連れ出し、ご飯をご馳走してくれたとのこと。
大泉は往復4時間かかったというこのドライブを嬉しそうに回顧し、「一人で行くつもりだったんですけど、芽郁ちゃんは来るかな~と思って誘ったら『行きたいです』って……」と永野のモノマネを交えて回顧して笑わせ、撮影の様子についても「こないだは気の弱いお父さん役。今回は厳しい先生役なんです。がっつり共演できて永野芽郁のすごさを改めて実感できました。見ていて引き込まれました。観客になっている自分がいました」としみじみ明かす。
高校時代の思い出話に話題が及ぶと、永野は「私の場合は当時からこの仕事をしていたんです。当時は朝ドラにも出演していてなかなか学校に通えず無理かなと思っていたら、クラスのみんなが最後に寄せ書きをくれて……窓からみんなでお見送りをしてくれたんです。今でも覚えています。学生のころにできる友だちは本当に大事です」と高校時代の心温まるエピソードを紹介。これに大泉も「私も高校時代は朝ドラに出ていまして……」ととぼけて笑わせた後、「高校時代は大人しい方でした。いわゆる帰宅部。お笑い研究会を作ろうと思っていたけどできなくて……」と自身の高校時代を感慨深げに振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)