全員ヤバい!田中圭、中村倫也、山田裕貴、岡田将生がクズ男を熱演
3日深夜にTBSで放送終了を迎えた連続テレビドラマ「伊藤くん A to E」(MBS・TBS)で、田中圭、中村倫也、山田裕貴、そして岡田将生が演じた、女性たちに爪痕を残す“伊藤くん”の“クズ”な瞬間を振り返ってみた。
本作は、32歳、落ち目の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)が、自身が出版したエッセイ本のトークショーに参加した女性たちの中から「伊藤」という同じ名の男に悩む4人の女性に興味を持ち、彼女たちの体験談を基に起死回生の脚本づくりに奔走するさまを描いたドラマ。第7話のラストで“伊藤くん”が同一人物で、矢崎が主宰するシナリオスクールの生徒だったことが判明するが、それまでは矢崎が周囲にいる男たちに“伊藤くん”を当てはめることで話が進んだ。
ドラマプロデューサーの田村伸也(田中圭)版の“伊藤くん”は、美人だが自分に自信がなさげで尽くし型の島原智美(佐々木希)を5年間も「都合のいい女」扱いをした揚げ句、好きな女性にプレゼントする菓子を買ってこさせた。売れっ子脚本家・久住健太郎(中村倫也)版は、勤務先が同じでプライドの高い野瀬修子(志田未来)をライブのチケットを餌に追いかけまわし、拒絶されると仕返しをして野瀬は会社をクビに。過去のヒットドラマの男優・沖田(山田裕貴)版は、関係が進展しつつあった神保実希(夏帆)に男性経験がなかったことから重荷に感じ始め、実希の親友・相田聡子(池田エライザ)と浮気。そして、矢崎のシナリオスクールの生徒で張本人の伊藤(岡田将生)は、脚本家・久住と関係を持とうとしていた実希の現場に乗り込み、久住と実希の仲をさんざんかき回しておきながら「面倒くさい」とその場を去った。
田中、中村、山田、岡田、いずれもスウィートなルックスを持つ実力派が、矢崎いわく「どうしようもない男」“伊藤くん”を熱演。とりわけ、中村は一見チャラ男に見えながら実は一人の女性をいちずに思う脚本家と、ストーカー化するブキミな“伊藤くん”の二役を演じ分け、強烈な存在感を放っていた。
最終回では矢崎の仕事場にある赤いテープでふたを閉じられたバスタブの秘密も明かされ、“伊藤くん”に振り回される女性たちを冷ややか見ていた矢崎の意外な顔が……。映画の伏線と思しき、ゾクリとさせるラストも話題になっている。(編集部・石井百合子)
連続ドラマ「伊藤くん A to E」はNetflixにて配信中
映画『伊藤くん A to E』は2018年1月12日公開