マーベル「シー・ハルク」視聴者に語りかける演出、別案が存在した
マーベルドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(ディズニープラスで配信中)の劇中で、主人公が視聴者に直接語りかける演出には、別案が存在したという。脚本家のジェシカ・ガオが明かした。
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、とある事故をきっかけにハルクのパワーを手にした弁護士ジェニファー/シー・ハルク(タチアナ・マズラニー)が仕事、恋愛、友人関係に奮闘するリーガル・コメディー。劇中では、マーベルの破天荒ヒーロー・デッドプールのように、ジェニファーが度々視聴者に向けて愚痴をこぼしたり、相談ごとを話す演出(=第四の壁を突破)が登場する。
「ジェニファーが観客を信用して、自身の考えや気持ちをさらけ出すことで、観客を彼女側の世界に引き込む」と解説するジェシカは、「彼女がどのぐらいカメラに向かって話すべきか? 誰に向かって話しているのか? など、この演出についてたくさん話し合った。会議の中で違うバージョンもあった」と告白。別案とは、ジェニファーがカメラに向かって話す代わりに、編集者のコメントが入った吹き出しでやり取りをする演出だったそうで、「最終的にそのアイディアは採用しなかったけど、とにかくいろんなバージョンを試した。どこで第四の壁を壊せば、観客を引き込めるのかということが重要だった」と明かした。
6日に配信された第8話では、盲目の弁護士マット・マードック/デアデビルが登場するなど、クライマックスに向けて更なる盛り上がりを見せている本作。主演のタチアナは、「最高に大きなネタバレになるから詳しくは言えないけど、このドラマの終盤に近いところで、“誰も予期してないこと”が起きる」と予告している。(編集部・倉本拓弥)
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」毎週木曜日16時ディズニープラスにて独占配信中