ニモーナ (2023):映画短評
ニモーナ (2023)自分たちの世界を考えるための2023年必見アニメ
封建的かつ排他的な近未来の王国を舞台に、濡れ衣を着せられた騎士とアナーキーなモンスター娘・ニモーナがタッグを組み、異物を排除することで秩序を守ろうとする真犯人の陰謀に立ち向かうキッズ向けアニメ。痛快さの一方で、マイノリティへの差別と蔑視が溢れていて胸が痛くなる場面も少なくない。ニモーナの孤独と怒りが爆発する終盤は『ゴジラ』も参照しているはず。エンディングの自己犠牲的な展開への解釈はそれぞれだと思うが、2023年の必見作であるのは間違いない。どうすればニモーナはみんなと楽しく暮らすことができたのか、そのためには何が変わらなければいけないのか。観終わった後、親子で話し合ってみるのもいいと思う。
この短評にはネタバレを含んでいます