シャーリー・チザム (2024):映画短評
シャーリー・チザム (2024)歴史上偉大な人物の特定の時期に焦点を当てる
黒人女性として初めて大統領を目指したシャーリー・チザムの話が、大統領選を控える今配信されるのは、完璧なタイミング。彼女の掲げる理想、スピーチはとてもパワフルながら、その夢をかなえる道のりは複雑だった。その歯痒さは今も同じで、非常に共感できる。52年も前の時代、そんな彼女を支えた夫や家族にとってはどんな体験だったのかが語られるのも興味深い。選挙戦に焦点を当てるため、ある意味政治スリラー的になり、彼女が一生の間に達成した功績があまりわからないことへの不満も聞かれるものの、それはまた別の映画がやってくれることを期待。昨年惜しくも亡くなったランス・レディックも抜群の存在感を見せる。
この短評にはネタバレを含んでいます