壁越しの彼女 (2023):映画短評
壁越しの彼女 (2023)スリープレス・イン・ソウル
恋する男と女がすれ違い続けて会えないという点は『めぐり逢えたら』を連想させる。しかし、こちらは遠距離恋愛ではなく、壁を隔てたお隣さん同士。そんな設定が面白い。
分割画面で両者を映し出す手法は、まさに『めぐり逢えたら』。男女それぞれの周囲の支援も含め、ロマンチックコメディの方程式をうまくなぞっている。
男性はイケメンで頼りなく、女性は強いが悩みアリ……という韓国ロマコメ主流の組み合わせも踏襲。裏を返せば新味がないが、その筋の作品が好きな方であれば文句なしに楽しめるだろう。下町の雰囲気をとらえた庶民的描写も生きる。
この短評にはネタバレを含んでいます