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スパロークリーク 野良犬たちの長い夜 (2019):映画短評

スパロークリーク 野良犬たちの長い夜 (2019)

2020年1月3日公開 89分

スパロークリーク 野良犬たちの長い夜
(C) 2018 CINESTATE MILITIA, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
なかざわひでゆき

銃社会アメリカのパラノイア

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 アメリカでは自国の政府や警察すらも信用せず、自分で自分の身を守るという開拓精神のもと、武器を揃えて軍隊を組織する人々が存在する。いわゆる「市民ミリシア」というやつだが、これはその「市民ミリシア」をテーマにした珍しい映画だ。とある田舎で警察を標的にした銃乱射事件が発生。アジトに集まった市民ミリシアのメンバーは、自分たちの中に犯人がいると気付き、元警察官の男が一人ずつ尋問していくことになる。基本的に会話劇が中心なので派手さはないものの、メンバーそれぞれの語る背景事情から浮かび上がる、銃社会にして自衛社会であるアメリカ独特のパラノイアは興味深い。ラストの皮肉な結末も示唆に富む。

この短評にはネタバレを含んでいます
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