監督賞ノミネート&受賞結果
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クリストファー・ノーラン 『ダンケルク』
- 1970年7月30日生まれ
- イギリス・ロンドン出身
1998年の『フォロウィング』で長編監督デビュー。続く、脚本家の弟ジョナサン・ノーランの短編小説を基にした『メメント』で、国際的な知名度を得る。2005年に新生バットマン・シリーズ『バットマン ビギンズ』の監督に大抜擢され、続編『ダークナイト』で評価を確固たるものに。アカデミー賞では2度の脚本賞と作品賞の候補歴があるが、監督賞は初。ギレルモ・デル・トロの強力な対抗馬だ。
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ジョーダン・ピール 『ゲット・アウト』
- 1979年2月21日生まれ
- アメリカ・ニューヨーク州出身
コメディアン、俳優として、バラエティ番組『マッドTV!』ほか2000年代から数多くのテレビシリーズに出演。近作にはアニメーション映画『コウノトリ大作戦!』に声の出演、『キアヌ』では脚本と製作を兼ねて出演している。脚本・製作を兼ねた監督デビュー作『ゲット・アウト』で、アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞にノミネート。初づくしの候補入りで、監督賞のサプライズ受賞は十分にあり得る。
主な監督作 -
グレタ・ガーウィグ 『レディ・バード』
- 1983年8月4日生まれ
- アメリカ・カリフォルニア州出身
2000年代後半から女優、脚本家、監督として活躍。アメリカのインディペンデント映画における一つのジャンル“マンブルコア”の映画制作者としても知られる。女優として『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』や『20センチュリー・ウーマン』、ノア・バームバック監督と共同脚本を手掛けた『フランシス・ハ』では主演を務めるなど、俳優・脚本家としても定評がある。長編監督2作目にして、嬉しい初ノミネートとなった。
主な監督作『レディ・バード』(2017)
『ナイツ・アンド・ウィークエンズ(原題) / Nights and Weekends』(2008・日本未公開)
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ポール・トーマス・アンダーソン 『ファントム・スレッド』
- 1970年6月26日生まれ
- アメリカ・カリフォルニア州出身
『ブギーナイツ』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされて以降、世界各国の主要な賞レースの常連。ベルリン国際映画祭では『マグノリア』で金熊賞、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で銀熊賞(監督賞)、『パンチドランク・ラブ』でカンヌ国際映画祭監督賞などを受賞。アカデミー賞では過去に6つのノミネーションを獲得しており、監督賞は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来2度目の候補入り。実力・知名度ともに申し分のないダークホースだ。
主な監督作『インヒアレント・ヴァイス』(2014)
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)
『パンチドランク・ラブ』(2002)
『ブギーナイツ』(1997)
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ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
- 1964年10月9日生まれ
- メキシコ・グアダラハラ出身
特殊メイク、特殊効果を学んだ後、『クロノス』で長編劇場映画監督デビュー。翌年のカンヌ国際映画祭で特別賞を受賞し、1997年の『ミミック』でハリウッドデビューを果たす。念願のアメコミの映画化『ヘルボーイ』や『ブレイド2』から、アカデミー賞脚本賞候補になった『パンズ・ラビリンス』まで、娯楽性と芸術性が融合した作風は批評家からの評価も高い。アカデミー賞監督賞初ノミネートにして、最有力候補と目されている。
主な監督作『パシフィック・リム』(2013)
『パンズ・ラビリンス』(2006)
『ヘルボーイ』(2004)
『クロノス』(1992)