監督賞 受賞結果&ノミネートDirecting - Winner & Nominees
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クロエ・ジャオ 『ノマドランド』Chloé Zhao 'NOMADLAND'
- 1982年3月31日生まれ
- 中国・北京出身
中国で生まれ、ロンドンの寄宿学校に通った後にロサンゼルスの高校を卒業。マウントホリヨーク大学では政治学を専攻し、その後ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツで映画製作を学んだ。長編第1作『ソングス・マイ・ブラザーズ・トート・ミ―(原題) / Songs My Brothers Taught Me』(2015)で確かな手腕を発揮し、続く現代に生きるカウボーイを追った『ザ・ライダー』(2017)が絶賛された。『ノマドランド』では前哨戦で多くの賞を獲得しており、アカデミー賞監督賞にアジア系女性としても初ノミネート。大本命とみられている。
主な監督作『エターナルズ(原題) / Eternals』 (2021)
『ノマドランド』 (2020)
『ザ・ライダー』 (2017)
『ソングス・マイ・ブラザーズ・トート・ミ―(原題) / Songs My Brothers Taught Me』 (2015)
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トマス・ヴィンターベア 『アナザーラウンド』Thomas Vinterberg 'ANOTHER ROUND'
(C)2020 Zentropa Entertainments3 ApS, Zentropa Sweden AB, Topkapi Films B.V. & Zentropa Netherlands B.V.2021年公開
配給:クロックワークス
- 1969年5月19日生まれ
- デンマーク・コペンハーゲン出身
デンマーク国立映画学校在学中に製作した作品が高く評価された。短編映画やテレビ映画でキャリアを積み、デンマークの映画運動であるドグマ95から生まれた1998年の映画『セレブレーション』で、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。国際的な知名度を得た。『光のほうへ』(2010)や『偽りなき者』(2012)などで国際映画祭の常連となり、後者ではアカデミー賞外国語映画賞にノミネート。『偽りなき者』と同じくマッツ・ミケルセンを主演に迎えた『アナザーラウンド』で、監督賞初ノミネートにして受賞を狙う。
主な監督作『偽りなき者』 (2012)
『光のほうへ』 (2010)
『DEAR WENDY ディア・ウェンディ』 (2005)
『セレブレーション』 (1998)
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デヴィッド・フィンチャー 『Mank/マンク』David Fincher 'MANK'
- 1962年8月28日生まれ
- アメリカ・コロラド州出身
ILM(インダストリアル・ライト&マジック)でSFXアニメーター、ミュージックビデオの監督を経て、1992年に『エイリアン3』で映画監督デビュー。1995年に『セブン』で一躍注目を浴びた。以後、『ファイト・クラブ』(1999)から『ゴーン・ガール』(2014)まで作家性と娯楽性が両立するヒットメーカーとして人気が高い。アカデミー賞では『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)で監督賞候補に。父ジャックがかつて執筆した脚本を映画化した『Mank/マンク』で3度目の候補となり、ついに受賞となるか。
主な監督作『ゴーン・ガール』 (2014)
『ソーシャル・ネットワーク』 (2010)
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 (2008)
『ファイト・クラブ』 (1999)
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エメラルド・フェネル 『プロミシング・ヤング・ウーマン』Emerald Fennell 'PROMISING YOUNG WOMAN'
Photo by Rich Polk / Getty Images for IMDb- 1985年10月1日生まれ
- イギリス・ロンドン出身
テレビドラマ「ザ・クラウン」のカミラ役でも知られる俳優で、脚本家、プロデューサー、映画監督としても活躍。2006年ごろからテレビや映画に出演し、『リリーのすべて』(2015)やテレビドラマ「コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語」などに出演。テレビドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」では脚本・製作総指揮を手掛けた。長編映画監督デビューを果たした『プロミシング・ヤング・ウーマン』で、アカデミー賞監督賞にノミネートされる快挙となった。
主な監督作『プロミシング・ヤング・ウーマン』 (2020)
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リー・アイザック・チョン 『ミナリ』Lee Isaac Chung 'MINARI'
- 1978年10月19日生まれ
- アメリカ・コロラド州出身
アーカンソー州リンカーンのオザークにある農場で育った。イェール大学で生物学を学んだ後、ユタ大学で映画学の修士号を取得。2007年の長編映画デビュー作『ムニュランガボ(原題) / Munyurangabo』は、同年カンヌ国際映画祭でプレミア上映されて注目を浴びた。その後、長編映画『ラッキー・ライフ(原題) / Lucky Life』(2010)、『アビゲイル・ハーム(原題) / Abigail Harm』(2012)を経て、『ミナリ』で大躍進を遂げ、初めてアカデミー賞監督賞候補となった。新作は『君の名は。』(2016)のハリウッドリメイク版『ユア・ネーム(原題) / Your Name』が控えている。
主な監督作『ミナリ』 (2020)
『アビゲイル・ハーム(原題) / Abigail Harm』 (2012)
『ラッキー・ライフ(原題) / Lucky Life』 (2010)
『ムニュランガボ(原題) / Munyurangabo』 (2007)