作品賞 受賞結果&ノミネートBest Picture - Winner & Nominees
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『ノマドランド』(Nomadland)
- 監督
- クロエ・ジャオ
- 製作
- フランシス・マクドーマンド、ピーター・スピアーズほか
- 出演
- フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーンほか
- あらすじ
- 不況のあおりで仕事と住居を失った60代の女性ファーン。彼女はキャンピングカーに人生の思い出を詰め込んで、険しい大自然の中で現代のノマド(遊牧民)として季節労働の現場を渡り歩き、日々を生き抜いていく。
- ひとくちメモ
- クロエ・ジャオ監督とフランシス・マクドーマンドがタッグを組んだロードムービー。ベネチアやトロントなどのメジャー映画祭を席巻し、ゴールデン・グローブ賞で作品賞に輝くなどアカデミー賞でも本命の一本。
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『シカゴ7裁判』(The Trial of the Chicago 7)
- 監督
- アーロン・ソーキン
- 製作
- マーク・プラット、スチュアート・M・ベッサーほか
- 出演
- サシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメインほか
- あらすじ
- 1968年のシカゴ。民主党全国大会の会場近くで、ベトナム戦争反対の抗議デモが発生し警察との間で激しい衝突へと発展。デモの首謀者として起訴された7人の男たち(シカゴ7)は、歴史的な裁判にかけられる。
- ひとくちメモ
- 実話を基にした衝撃作。監督・脚本のアーロン・ソーキンは『ソーシャル・ネットワーク』(2010)でオスカー脚色賞を受賞。プロデューサーのマーク・プラットは『ラ・ラ・ランド』(2016)などで過去に2度作品賞にノミネートされた。
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『ミナリ』(Minari)
- 監督
- リー・アイザック・チョン
- 製作
- デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナーほか
- 出演
- スティーヴン・ユァン、ハン・イェリほか
- あらすじ
- 1980年代、農業で成功することを夢見て米アーカンソー州に移住してきた韓国系移民ジェイコブ一家。荒れた土地でトレーラーハウスに住みながら、新しい環境で悪戦苦闘する家族の生きざまをドラマチックに描く。
- ひとくちメモ
- 韓国系アメリカ人監督、リー・アイザック・チョンの半自伝的な家族ドラマ。言語は全編ほぼ韓国語。昨年のサンダンス映画祭で主要2部門で受賞するなど絶賛され、北米ではA24が配給。賞レースも席巻している。
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『プロミシング・ヤング・ウーマン』(Promising Young Woman)
(C)Universal Pictures- 監督
- エメラルド・フェネル
- 製作
- トム・アカーリー、ジョニー・マクナマラほか
- 出演
- キャリー・マリガン、ボー・バーナムほか
- あらすじ
- 過去に起こった悲劇的な事件のトラウマを抱えるカサンドラ。今も両親と同居し、カフェで働く彼女はこの苦しみを和らげるため、夜な夜なバーやクラブで酔ったふりをして、近寄ってくる邪悪な男たちに制裁を加える。
- ひとくちメモ
- 女性監督エメラルド・フェネルがメガホンを取り、脚本を執筆したリベンジスリラー。アカデミー賞では主演女優賞など5部門にノミネート。プロデューサーの一人としてマーゴット・ロビーが名を連ねている。
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『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』(Sound of Metal)
- 監督
- ダリウス・マーダー
- 製作
- ベルト・ハーメリンク、サシャ・ベン・アローシュほか
- 出演
- リズ・アーメッド、オリヴィア・クックほか
- あらすじ
- ノイズメタルデュオ「ブラックギャモン」のドラマーのルーベンは全米ツアー中に聴覚を失い始める。ツアーを中止し、恋人でボーカル兼ギターのルーは彼をろう者のコミュニティーに参加させ、ルーベンの元を離れる。
- ひとくちメモ
- アマゾンスタジオ配給の音楽ドラマ。2019年のトロント国際映画祭でワールドプレミア上映された際は上映時間140分だったが、その後20分カットされた。アカデミー賞で主演男優賞など6部門にノミネート。
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『ファーザー』(The Father)
5月14日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー
(C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020- 監督
- フロリアン・ゼレール
- 製作
- デヴィッド・パーフィット、ジャン=ルイ・リヴィほか
- 出演
- アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマンほか
- あらすじ
- ロンドンで一人暮らしをする81歳のアンソニーは、生活環境の変化を嫌い娘アンの救いの手を拒否する。アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられたアンソニーだが、彼の元にアンの夫を名乗る男が突如現れる。
- ひとくちメモ
- フランス人監督フロリアン・ゼレールが、2012年にパリで初上演された自身の戯曲を映画化。プロデューサーのデヴィッド・パーフィットは、『恋におちたシェイクスピア』(1998)でアカデミー賞作品賞を受賞した経歴を持つ。
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『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題) / Judas and the Black Messiah』
Warner Bros. / HBO Max / Photofest / ゲッティ イメージズ- 監督
- シャカ・キング
- 製作
- チャールズ・D・キング、ライアン・クーグラーほか
- 出演
- ダニエル・カルーヤ、レイキース・スタンフィールドほか
- あらすじ
- 1960年代後半のシカゴ。ブラックパンサー党イリノイ支部の若きカリスマで指導者、フレッド・ハンプトンの存在に脅威を抱くFBIは、フレッドの右腕ウィリアムの弱みを握り、情報提供者として彼を利用する。
- ひとくちメモ
- ブラックパンサー党の革命的社会運動家、フレッド・ハンプトンの実話を基にした伝記映画。メガホンを取ったのは新鋭シャカ・キング。プロデューサーの一人は『ブラックパンサー』(2018)の監督のライアン・クーグラーだ。
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『Mank/マンク』(Mank)
- 監督
- デヴィッド・フィンチャー
- 製作
- セアン・チャフィン、エリック・ロスほか
- 出演
- アマンダ・セイフライド、チャールズ・ダンスほか
- あらすじ
- オーソン・ウェルズ監督の歴史的名作『市民ケーン』の脚本執筆に向き合う、手厳しい社会評論家でアルコール依存症の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツの目を通して、1930年代から1940年代にかけてのハリウッド黄金期を描く。
- ひとくちメモ
- Netflix製作、デヴィッド・フィンチャー監督が手掛けた伝記ドラマ。脚本を執筆したのはフィンチャー監督の父ジャック・フィンチャー。プロデューサーのエリック・ロスは過去に5度オスカーにノミネートされている。