映画を超える!今観るべき海外ドラマ4選
海外ドラマスペシャル
シーズン5の予算が約67億円と言われるダークファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」、オスカー俳優マシュー・マコノヒーの怪演が話題になったサスペンス「TRUE DETECTIVE」、伝説の家族コメディー20年ぶりの続編「フラーハウス」、レディー・ガガの新シーズン参戦も話題の新感覚ホラー「アメリカン・ホラー・ストーリー」……。これらは映画ばりの製作費、クリエイター&俳優、タイトルの認知度、映画では実現不可能な表現を誇る作品群です。特集1弾では、そんな「映画を超える」海外ドラマの代表格と言うべき、イチオシの4タイトルを紹介します!
「ゲーム・オブ・スローンズ」文=今祥枝
だから映画を超える!
1:1シーズンの製作費が67億円!『LOTR』のようなスケール
中世のイングランドを彷彿させる戦国絵巻とダークファンタジーが融合した、ジョージ・R・R・マーティンによる壮大な原作の世界観は、長年映像化不可能と言われ続けてきた。だが、前シーズンの第5章では全10話の製作費は6,000万ドル(約67億円)以上と報じられており、アイルランド、クロアチア、モロッコほか世界各地でロケーションを行う一方、CGやVFXを駆使したクリーチャーも迫力満点。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにも匹敵するスケール感とクオリティーは圧巻で、映画業界からも注目を集めているモニュメント的な作品となっている。
2:メインキャストが死亡フラグなしで“退場”する衝撃
高い視聴料のペイチャンネルHBOは、潤沢な資金にCMがないため演出に細切れ感がなく(それゆえ映画を観ているかのよう)、映画業界の人材との強いコネクションによるテレビの常識にとらわれない作品作りが特徴。それは映像の質だけでなく、当然俳優の演技を含むドラマの面白さ、演出の巧さにも言えること。鉄の玉座をねらう各地域の名家の個性的なキャラクターの人数は膨大だが、それぞれが機能しており、裏切りと陰謀、愛憎が渦巻く人間模様は、とても2時間の映画で描き切れるものではない濃密さ。同時に、話数を重ねて思い入れていたメインキャストが、死亡フラグなしで“退場”するなど視聴者を裏切る大胆さが本作の醍醐味でもある。
ハマるポイントはココ
無慈悲&驚きの展開を迎える第一章・第1話ラスト
架空の大陸ウェスタロスを舞台に、玉座をめぐり群雄割拠する名家が熾烈な攻防戦を繰り広げる『ゲーム・オブ・スローンズ』。次に何が起こるかわからない意外性は、文字通りネタバレ厳禁! ファンにとってうれしいのは、日本でも最新の「第六章:冬の狂風」がスターチャンネルで、本国と同時放映されること。第一章の第1話ラストで「それはないでしょー!」という無慈悲かつ驚きの展開に、がっつりとハートをつかまれることは間違いなしなので、キャッチアップは寝不足覚悟で臨むべし。ぜひとも第六章はリアルタイムの視聴で、世界中の熱いファンとともに驚きと感動を共有したい。
最新シーズンで待ち受ける衝撃的展開
前シーズンで“退場”したあの人がまさかの復活!?
※以下、第五章までのネタバレを含む。第五章で、まさかの退場!? に全視聴者が騒然となったジョン・スノウ(キット・ハリントン)が、実は第六章にも登場することが話題。死体役との話もあるが、とにかく最新シーズンから原作をドラマが追い越してしまうため、原作者でさえもドラマがどう展開するかは予測不能なのだ。新キャストにはマックス・フォン・シドー、イアン・マクシェーンなど、映画ファンにもおなじみのメンツも登場。また、本作でブレイクしたエミリア・クラークが演じるデナーリスとドラゴンたちの活躍が本格化するとか。
観られるのはココ
「ゲーム・オブ・スローンズ 第六章:冬の狂風」は4月25日よりスターチャンネルにて放送
シーズン1~4までhuluにて配信中
「ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:七王国戦記」、「ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突」、「ゲーム・オブ・スローンズ 第三章:戦乱の嵐-前編-」、「ゲーム・オブ・スローンズ 第四章:戦乱の嵐-後編-」ブルーレイ&DVDはワーナー・ホーム・ビデオより発売中、「ゲーム・オブ・スローンズ 第五章:竜との舞踏」は5月3日発売
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