「ブレイキング・バッド」の愛されキャラがカムバック!ソウル・グッドマンのこじらせ人生劇場 海ドラ座談会企画PART2(3/4)
海外ドラマスペシャル
もう一人の主役は「BB」でおなじみのアノ人!
池田:それは「BB」に続いて登場したマイクにも言えることですね。
犬塚:マイクはほとんど、もう一人の主役ですよね。マイクのキャラクターは実は、偶然から生まれたらしいです。「BB」のある場面で、オデンカークのスケジュールが合わなくて、代わりに汚れ仕事の引き受け役という設定でバンクスが出演することになったとか。そのときは役名もなかったのに、どんどん膨らんでいって、ついには準主役級になってしまったという。
池田:そういえばシーズン2で、マイクがあることから大金を手にして、飲み屋でみんなに一杯おごるというシーンがあったけど、あそこはマイクらしからぬ「イイ人」感があって和みますよね(笑)。
今:マイクを演じるジョナサン・バンクスもふり幅の広い俳優ですよね。コメディーもシリアスなものもうまくて。
池田:「BB」も「BCS」もうまい役者をそろえていますよね。ソウル役のボブ・オデンカークも、マイク役のジョナサン・バンクスもエミー賞にノミネートされていたし。あと、マイクのボディガードのバイトの依頼主で、薬で金を稼いでいる男が野球カードに異様にこだわっているのがおかしかった。大金を稼いだらすごい車(ハマー)を買っていましたね。わかりやすい(笑)。
犬塚:そういえば、「BB」もそうなんだけど、ヴィンス・ギリガンの制作チームって車でキャラクターを表していますよね。ウォルターの車は2004年式ポンティアック・アズテックで、これは「史上最も醜い車」に選ばれている。ダサさ、変人の象徴なのでしょうね。ガスはボルボっていう品のある車に乗っているし、マイクは古き良きアメリカを象徴するクライスラーという大型車。で、ソウルは「BB」ではキャデラックに乗っているんだけど、「BCS」で乗っているボロ車は日本車のスズキ。
今:「ソウル」は「BB」を観ていないとキビしいですかね……?
犬塚:いきなり観ても全然楽しめると思いますよ。
池田:もし「BB」を挫折したという人がいたら、試しに観てみてほしい。
今:こっちの方が流血描写とか過激なシーンも少ないしね。
池田:あとはこれから、ウォルターが一度でも出てきたらうれしい!
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