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地上最大のショウ:映画短評

地上最大のショウ

地上最大のショウ
なかざわひでゆき

サーカスが大衆娯楽の王様だった時代の栄華を今に伝える

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 かつて19世末~20世紀半ばのアメリカで、旅回りのサーカスは大衆向け娯楽の王様だったが、これはそんな古き良き時代の栄華を今に伝える作品。スペクタクル映画の巨匠セシル・B・デミルがリングリング・サーカスとタッグを組み、オールスターキャストを揃えて人気サーカス一座の舞台裏ドラマを描くわけだが、最大の見どころはやはり豪華絢爛な曲芸の数々、そしてラストの列車衝突シーンで披露するデミルお得意のスペクタクル・パニック。役者では体を張った空中ブランコ技でベティ・ハットンが目立つが、美人象使いグロリア・グレアムのいい女っぷりも捨てがたい。的屋の元締めローレンス・ティアニーは『レザボア・ドッグス』のオヤジだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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