八仙飯店之人肉饅頭 (1993):映画短評
八仙飯店之人肉饅頭 (1993)22年経ってもヒドさがブレない、キング・オブ・カルト
香港公開から22年、(いい意味で)ヒドさがブレてない。1985年のマカオで実際に起きた猟奇殺人事件を基に、返還前の香港だからできたエロ・グロ・ナンセンスをブッ込んだ実録モノで、後に『冷たい熱帯魚』などに大きな影響を与えたのは言うまでもない。前半アホキャラとして描かれる刑事たちは、容疑者に自供を迫る後半でもコミカルに描かれているのだが、これが笑うに笑えない。そして、ドン引き必至の一家惨殺シーンに突入。このやりすぎ描写を劇場の暗闇で体感すれば、『つきせぬ想い』のラウ・チンワンを抑え、香港アカデミー賞を受賞しながら「この映画は嫌いだ!」と断言する主演アンソニー・ウォンの気持ちが分かるはず!
この短評にはネタバレを含んでいます