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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮 (2014):映画短評

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮 (2014)

2015年10月23日公開 132分

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

相馬 学

舞台変われどキャラもドラマも走る、走る!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ディストピアにゾンビ、サバイバル、巨大な敵等々のエッセンスの融合は『バイオハザードⅢ』の世界観と類似しているが、敵となるか味方となるかわからない生存者のコミュニティとの遭遇を筆頭に意外性のあるエピソードが効いていて、既視感を抱かせない。

 肉体性を重視したアクション・アドベンチャーという前作の要素が踏まえられているのもその一因。これを踏まえつつ新たに文明が死に絶えた後の砂漠へと若者たちを放つ。キャラクターの若々しさや必死さが、今回も魅力的だ。

 ドラマの推進力となる主人公トーマスの反骨心の熱に加え、解明されない謎の吸引力も活きている。2年後に公開される予定の第3作が待ち遠しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

迷路の外にはもっと巨大な迷路が待ち受けていた

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 前作で迷路を脱出したと思ったら、ある意味で、より巨大な迷路の中にいたことを知るのがこの続編。今回は謎の解明編で、メイズの意味をはじめ、この世界の仕組みが次々に明らかになる。舞台が広がって、新たな集団も登場し出来事も多いせいか、主人公の少年たちの間の心理描写は多くないが、そのあたりは次回のお楽しみか。
 人気TVシリーズのインテリ策略家の役で印象的な2男優、「ブレイキング・バッド」のフライドチキン専門店経営者役のジャンカルロ・エスポジート、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリトルフィンガー役のエイダン・ギレンが、一方は意外な役、一方は同系の役で新登場するのも、TVファンには楽しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

映像で体験するビルドゥングス・ロマン(成長物語)

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

広場に隣接した巨大迷路を抜ける――というワン・シチュエーション物のアクション&ミステリーとして密度の高い完成度を示した第1作。しかし今回は外に出て、ゾンビやゲリラアクションなどてんこ盛り! 地理的にもぐんぐん拡大する。

まさに「手を替え品を替え」。しかも胎内的な前作の場所設定から、複雑な現実に対峙する第2ステージへという人生における成長過程のメタファーになっているのが素晴らしい。新鋭ウェス・ボール監督のヴィジョンは明確にして的確だ。

『蠅の王』や『十五少年漂流記』など古典作品の匂いもあり、サバイバル系YA映画の中では最も好きなシリーズ。原作小説も読んだのだが、結構違う展開になるよ!

この短評にはネタバレを含んでいます
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