チェブラーシカ 動物園へ行く (2015):映画短評
チェブラーシカ 動物園へ行く (2015)
オリジナルを尊重しつつ進化したチェブラーシカの世界
21世紀に蘇った新生チェブラーシカ映画の第2弾は18分の短編。病気になったゲーナの代わりに、チェブラーシカがワニとして動物園に出勤したところ、思わぬ(?)騒動を巻き起こすことになる。
スマホもデジカメもネットも存在しない、ソビエト時代で時が止まったままのノスタルジックな世界。ウスペンスキーの原作及びカチャーノフのオリジナル版をきっちり踏襲しつつも、今の観客が見ても違和感のないような演出を凝らしているのは、シリーズを熟知した中村誠監督だからこその技なのだろう。
さらに、今回はオリジナル版の美術監督シュワルツマンが参加。丁寧に作りこまれたミニチュアセットの細部までじっくりと堪能したい。
この短評にはネタバレを含んでいます