ADVERTISEMENT

ふたりの桃源郷 (2016):映画短評

ふたりの桃源郷 (2016)

2016年5月14日公開 87分

ふたりの桃源郷
(C) 山口放送
中山 治美

時代が彼らに追いついた

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

電気も水道も通わない。
寝床は中古のバスを改造したもの。
浮世離れした生活をしている人たちだから、山口放送が25年も追ったのだろう。
だがバブル崩壊にリーマンショック、度重なる震災で多くの人が安定した生活はないことを痛感した今、老夫婦の生き方は時代の最先端のよう。
これぞ真のスローライフ。これぞ我が人生。
その生き方を子が尊重するまでの葛藤を、「北の国から」の純こと吉岡秀隆のナレーションで綴る。
ナイスな人選だ。
そして誰もが、自分の人生で大切にしたいことは何ぞやと考えさせられるに違いない。
人によって価値観は違う。その多様性を認められるか否か。人間力を試される作品である。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT