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Every Day (2016):映画短評

Every Day (2016)

2016年7月23日公開 95分

Every Day
(C) 2016TEDOYA TOGO
中山 治美

平穏な毎日の大切さを、失ってから気付く前に…

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

日常を描く。簡単なようで難しい。
監督自身がいかに日々の暮らしを大切に過ごしているか。
生き方やセンスが如実に表れてしまう。
食器一つまで審美眼が生かされている小津安二郎作品や、
食への並々ならぬ関心が窺える是枝裕和作品のように。
本作には、手塚悟監督のこだわりが見える。
2人が向かい合って食べる朝食、食卓の花、色彩豊かなお弁当。
監督が大切にしているであろう何気ない情景の積み重ねで、失ったモノの大きさと主人公たちの愛情の深さを紡ぎ出す。
美し過ぎるきらいもあるが、”喪の仕事”の最中の人なら涙腺決壊必至。
フォトアルバムを効果的に使った見せ方含め、今後、手塚監督の商業映画での活躍を期待。

この短評にはネタバレを含んでいます
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