まんが島 (2016):映画短評
まんが島 (2016)カルト・オールスターズの狂った孤島
『トキワ荘の青春』『バクマン。』に続く――わきゃあなく(笑)、『グラマ島の誘惑』『マタンゴ』(あるいは『女体渦巻島』とか)等の列に並べてみたい異端の「島映画」。ついに監督として腰を上げた知る人ぞ知る奇才・守屋文雄が、日本映画を真に支える名優陣を迎えた稚気全開の初長編作。内容はハナからケツまで全く意味がわからない。だが熱量はやたら高い。マグマが煮えたぎっているような。
森下くるみの立派な太ももと、水澤紳吾の「もうすぐ40だぞ、俺たち!」との絶叫だけがリアルに迫る中、このナンセンスへの鋼のような意志には結構圧倒された。劇中の変な漫画の数々、昭和にワープして『ガロ』に投稿してみたくなるわ!
この短評にはネタバレを含んでいます