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赤毛のアン (2016):映画短評

赤毛のアン (2016)

2017年5月6日公開

赤毛のアン
(C) 2015 GABLES PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

森 直人

世界名作劇場のファンもだいじょうぶかと!

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

マシュウがウィラード大尉(マーティン・シーン)!と最初はびっくりしたが、見慣れるとバッチリではないか。アン・シャーリー役のエラ・バレンタインは思わず「リアル」という言葉を使いたくなるほど。長く続いたミーガン・フォローズ版のファン(筆者含む)もこれなら納得。元々テレフィーチャーながら万全のリブートである。

思えばいまにつながる文化系女子の物語として、『赤毛のアン』は確実に源流のひとつではないか? 過剰におしゃべりで、知的ゆえ複雑にこんがらがった自意識の在り方など、学園映画でちょっと前に観たなっていう(笑)。1986年版は長尺だったが、こちらは89分のコンパクトな語り。ぜひ『アンの青春』以降も!

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

原作をコンパクトにまとめた『赤毛のアン』入門編

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ‘80年代版と同様に今回もテレビ用作品だが、あちらがフィルム撮影されたミニシリーズの劇場用再編集版だったのに対し、こちらはビデオ撮影のテレビ映画でCM用のフェードもそのまま残されているため、いかにもテレビ然としている。まずはそこが賛否の分かれ目だろう。
 また、90分にも満たない上映時間ゆえ、物語はかなり要約されている。2時間20分あった旧作に比べると物足りなさは否めない。それでもなお、プリンス・エドワード島のロケーションは美しいし、旧作の素朴なミーガン・フォローズとは一味違うおしゃまなアンを演じるエラ・バレンタインも魅力的。『赤毛のアン』入門編としてはいいかもしれない。

この短評にはネタバレを含んでいます
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