星空 (2011):映画短評
星空 (2011)台湾版『打ち上げ花火』、ついに日本公開!
『ターンレフト・ターンライト』など、ジミー・リャオの絵本はこれまでも映像化されてきたが、作品のクオリティは高いものの、「原作の世界観を忠実に再現していたか?」と問われれば、それは違っていた。トム・リン監督は前作『九月に降る風』以上に、本作で思春期の少年少女の心情を描き、ヒロインの妄想世界も、旅で遭遇する原風景も、味わい深いCGで再現した。そんなファンタジー色強い『打ち上げ花火』が、台湾公開から5年を経て、日本公開される歓び! 今ではガチなレイヤーになったシュー・チャオが当時放った輝きに、レネ・リウの『はなればなれに』なダンス、Maydayの主題歌が流れるエンドロールも、涙なくして観られない。
この短評にはネタバレを含んでいます