ルージュの手紙 (2017):映画短評
ルージュの手紙 (2017)2017年にドヌーヴとドモンジョを同じ映画で見れる幸せ
30年振りにひょっこりと姿を現した継母カトリーヌ・ドヌーヴ。真面目にコツコツと生きてきた娘は、自分と正反対の自由奔放で勝手気ままな継母に苛立ちつつも、老いて病を抱えた彼女を見捨てることができない。
恐らく昔は仲睦まじかったのだろう。失われた時間と「母娘」の絆を徐々に取り戻していく2人。人間は誰でも失敗や過ちを犯すし、そもそも人生とはままならないもの。だからこそ、幸せを求めて自由に生きたっていいんじゃない?不良な母は優等生の娘にそう問いかける。
ドヌーヴとカトリ-ヌ・フロの味わい深い演技はもちろんのこと、カメオ出演的なミレーヌ・ドモンジョとポーリーヌ・エチエンヌも少ない出番ながら印象的だ。
この短評にはネタバレを含んでいます