名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん) (2018):映画短評
名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん) (2018)「ハリウッドよ、これが日本のアニメ文化の深化だ。」
事件はサミット会場を狙った、IoT経由のサイバーテロ。背後で蠢く公安警察を操る、警察庁秘密組織。公共の安全を、いかに護るべきか。「公安」と一口に言っても、警察庁・警視庁・都道府県警・地検に存在するが、この国の縦割りシステムの意味が真犯人究明のミステリーを牽引する。手段を選ばぬヒーロー安室透(声:古谷徹)が、まるでシャアのような闇の輝きを放つ。超高性能ドローンが活躍し、カーアクションも見応え十分。福山雅治がEDに歌う「完全なる正しさなどゼロなんだよ~正義はいつもひとつじゃない」がテーマを射抜く。脚本は、コナンシリーズ絶海の探偵、業火の向日葵、純黒の悪夢や『相棒』『科捜研の女』の櫻井武晴。
この短評にはネタバレを含んでいます