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天国でまた会おう (2017):映画短評

天国でまた会おう (2017)

2019年3月1日公開 117分

天国でまた会おう
(C) 2017 STADENN PROD. - MANCHESTER FILMS - GAUMONT - France 2 CINEMA (C) Jerome Prebois / ADCB Films
平沢 薫

仮面はどれも悪夢のような美しさ

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 何よりもストーリーの面白さを最優先する語り口。この話はいったいどこに向かうのか、観客を先の読めない展開で物語に引っ張り込み、しかも話がどんどん進む。そのストーリーに、ブラックな笑いとホラ話のテイストがプラスされているのも美味。
 加えて魅力なのが、副主人公エドゥアールが被る仮面の、悪夢のような美しさ。この人物が戦場で顔の下半分を失って常に仮面をつけているという設定だけでもオイシイが、さらに彼は画家で仮面は自作。気分に合わせて被る数々の仮面は、彼の"お高くとまった人々を愚弄するのが好き"という性格と独自の美学を反映して、華麗で装飾的で有毒。そのせいで物語がより幻想的に見えてくる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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