アレッポ 最後の男たち (2017):映画短評
アレッポ 最後の男たち (2017)戦場ジャーナリズムの意義を考える
戦地で記者に不測の事態が起きると、日本では自己責任論が起こる。
だが彼らのような志ある者がいなければ、その地に血の通った人間が暮らしていることも想像できない愚か者がいるのではないだろうか。
本作は民間救助隊ホワイト・ヘルメットの活動を追ったもの。
彼らが瓦礫から発見するのは、子供や女性、老人ばかり。
日々、小さな遺体と向き合わねばならぬ虚しさはどれほどか。
それでも彼らは爆撃が止んだ時、花壇に植物を植え、人々に希望を与え続けた。
そんなアレッポの英雄たちの、これは貴重な記録映像でもある。
まさに監督も命がけで彼らを追った。ただただ、頭が下がる思いだ。
この短評にはネタバレを含んでいます