盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~ (2018):映画短評
盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~ (2018)スリルと笑いたっぷりの軽妙洒脱なインド産ブラックコメディ
生活のために盲目のふりをしている売れないピアニストが、こともあろうか殺人事件の現場を目撃してしまうのだが、事情が事情なだけに事の真相を警察に打ち明けることが出来ない。そのうえ、犯人は犠牲者の妻と不倫相手の警察署長!しかも、この妻ってのが邪魔者を次々と消していく筋金入りの悪女で、やがて主人公が本当は目が見えることに気付いてしまう…という、なんともややこしい話をすっきりとまとめた巧みな脚本と、毒っけたっぷりのシニカルなユーモアをたっぷりと交えた演出が光る、軽妙洒脱なブラックコメディに仕上がっている。音楽が重要なファクターになるところはインド映画ならではか。
この短評にはネタバレを含んでいます