EXIT (2018):映画短評
EXIT (2018)![EXIT](https://img.cinematoday.jp/a/T0024621/_size_640x/_v_1574079479/main.jpg)
ライター2人の平均評価: 4.5
韓国産サバイバル・パニックは、面白さ保証!
ニート青年ヨンナムが唯一の特技を生かしてサバイバルする物語は、アドレナリンが出っぱなしの面白さ。毒ガスが撒かれる背景などで韓国経済に対する不満に触れるが、最大の見どころは毒ガスからの逃避。救助ヘリを待ちながらビルの壁をよじ登り、ビルからビルに飛び移る。次々に立ちふさがる障害の設定も克服の仕方もとてもリアルで、劇中でメンションされるT・クルーズ作品の突拍子のなさとは対極だ。ヨンナムもコンビを組む美女も究極の状況でエゴを捨てられる人間で、この徳の高さは見習いたいと思うと同時に、体を鍛えないとサバイバルできないと猛省。主演のチョ・ジョンソク&ユナはスタント演技もこなしていて、それも素晴らしい!
笑える!サバイバル・パニック
今年の韓国下半期No.1ヒットも納得の面白さ! 『新感染』や『TSUNAMI-ツナミ-』とカブる脱出シチュエーションもあるが、プロデュースがエンタメ重視のリュ・スンワン監督だけに、とにかく笑える。しかも、ドローンやYou Tuberなどが伏線になるほか、ラブコメ要素もアリで、デートムービーにピッタリ! なにより、長編デビューのイ・サングン監督は“パニックの状況より、山岳部出身の主人公が持ち前のサバイバル術をどのように使うか?”に焦点を当てており、観客は知らぬ間に彼らにエールを送ることに。そんな親しみやすいキャラや観客を味方につける演出など、『カメラを止めるな!』との共通項も多数見られる。