レッド・ホークス (2018):映画短評
レッド・ホークス (2018)むしろ潔いくらいの愛国プロパガンダ戦争映画
紛争地帯に足を踏み入れたトルコ軍特殊部隊が、近隣を恐怖支配する2つの過激派テロ組織と壮絶なバトルを繰り広げる。いやあ、近頃では珍しいくらいの堂々(?)たる愛国プロパガンダ戦争映画。劇中ではハッキリと明記されないが、セリフに出てくる地名から舞台がシリア北部だと分かる。トルコ軍はどこまでも清廉潔白で勇敢な正義の味方、過激派テロリストはどこまでも姑息で卑劣な悪漢。トルコ人の愛国心を刺激するような文言が散りばめられ、最後は祖国のために自ら進んで命を捧げる兵士の勇気を賛美する。なるほど、トルコ軍が撮影に全面協力したわけだ。それだけに、戦闘シーンのスケール感は圧倒的な迫力。
この短評にはネタバレを含んでいます