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アンストッパブル (2019):映画短評

アンストッパブル (2019)

2020年2月7日公開 98分

アンストッパブル
なかざわひでゆき

我が子を失った母親の悲しみと罪悪感に寄り添うサイコ・スリラー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 火災事故で幼い娘を失ったショックから精神を病んでしまい、それが原因で今度は息子の親権まで奪われようとしている女性が、偶然見かけた近隣の少女が死んだはずの自分の娘だと直感。しかし当然ながら誰からも信じてもらえず、やがてその常軌を逸した行動と執念が暴走していく。日本未公開のフランス映画の英語リメイク。一歩間違えるとB級サスペンスに陥りがちな題材ではあるものの、それだけに我が子を亡くした母親の悲しみと罪悪感に寄り添った語り口は賢明で、誰一人として悪人にしていないところも好感が持てる。それにしても、相変わらずノオミ・ラパスはメンタルのバランスを失った女性を演じて舌を巻くほど上手い。

この短評にはネタバレを含んでいます
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