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事故物件 恐い間取り (2020):映画短評

事故物件 恐い間取り (2020)

2020年8月28日公開 111分

事故物件 恐い間取り
(C) 2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

平沢 薫

かつてこの部屋では…という設定がリアル

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 設定がリアルで怖い。それもそのはず、原作は、実際に事故物件に住み続ける自称"事故物件住みます芸人"、松原タニシの体験を書いた同名著書。体験実話が原点なのだ。それだけでなく「賃貸アパートの部屋では過去に何が起きたのかは分からない」という事実は、誰もがリアルに感じられるはず。また、場所には過去に起きたことの"何か"が残ってしまうという感覚も、日本人ならなんとなくしっくりくるのではないだろうか。
 監督は「リング」シリーズ、「仄暗い水の底から」の中田秀夫で、今回も日本的な環境の中にありそうな怪異を出現させるのが巧み。亀梨和也が、関西弁の売れない芸人という役を演じて飄々とした味わいを発揮。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

江口のりこが激ヤバ物件「お・も・て・な・し」

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

「住んだ家が事故物件だった」じゃなく、「あえて、事故物件に住む」という設定だけに、どこか『死霊館』シリーズにも近いアグレッシブなノリで、ある意味、脱Jホラー感もアリ。しかも、怪現象の真相が分かれば、即引っ越しな展開や、亀梨和也が何の違和感もなく演じる若手芸人の“売れたい願望”も絡み合って、なかなか興味深い。しかも、後半では不動産屋の江口のりこが「この物件じゃダメなんですか?」と言わんばかりに、次々と激ヤバ物件をススメまくり。メイクさんとのラブストーリーもそこまで邪魔になっておらず、中田秀夫監督としても、新機軸を打ち出した感アリ。もうひと捻り欲しいところだが、これでも十分面白い。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

事故物件は蜜の味

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

事故物件という禁断の果実に触れてしまった者の怪異譚。
中田秀夫監督が今までになかった、その場その場のパターンの違う恐怖を見せてくれます。
オーラを消して、底辺芸人になり切った亀梨和也の好演もあってテンポよく物語が進み、最後まで楽しませてくれます。
訳あり物件専門の不動産屋を演じた江口のり子のクセの強さも後を引きます。
サスペンス作品も手掛けていますが、やっぱり中田秀夫のホラーは見続けたいです。

この短評にはネタバレを含んでいます
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